田舎暮らしから介護問題を考えてみた。隣近所を大切に。挨拶くらいはしておいたほうがいいんじゃない?
メリークリスマス!
こんばんは。
サブカル女子・地域おこし協力隊のEmilyです。
11月にまた介護を苦にした悲しい事件がありました。
娘は認知症の母の介護に疲れ無理心中としたとされている事件。
Emilyの祖母も20年間認知症でしたので
たとえ身内であっても殺めてしまいたくなる気持ち
痛いほどわかります。
このような事件が起こるたびに言われることが
「介護で困ったら誰かに相談して。
恥ずかしいことじゃないのよ。
自分がいる役所のへ行けばヒントが獲れるかも」と。
確かに、介護自体は恥ずかしいことでも何でもありません。
ただ現実問題
それで解決しますか?
役場に行くとどのようなサービスが受けられるか教えてもらえます。
日本には介護保険制度があり
65歳以上の方が要支援、要介護の認定が下りれば
決められた範囲内での介護サービスが受けられます。
サービス内容は専門の方に決めてもらいます。
例に要介護5を見てみましょう。
介護5とは「食事や排泄がひとりでできないなど、日常生活を遂行する能力は著しく低下している。歩行や両足での立位保持はほとんどできない。意思の伝達がほとんどできない場合が多い。」
こういう人が受けられるサービスがこれ。
1日3~4回程度のサービス
◎ 週5回の訪問介護
◎ 週2回の訪問看護
◎ 週1回の通所系サービス
◎ 毎日2回(早朝・夜間)の夜間対応型訪問介護
◎ 1カ月に1週間程度の短期入所
◎ 福祉用具貸与(特殊寝台、エアーマットなど)
具体例を出すと
平日朝 9時~8時に朝食をとるのに訪問介護に来てくれる。
平日昼 11時30分~12時に昼食をとるのに訪問介護に来てくれる。
平日夜 17時~18時に夕食をとるのに訪問介護に来てくれる。
週に1回、訪問入浴と訪問看護で来てくれる。
器具はいろいろ借りれる。車いすとかベッドとか
しかし、介護保険制度とはいえ
被保険者(サービスを受ける人)は1割負担をしなければいけない。
これくらいのサービスだと合計金額が35万円。(月額)
自己負担額は1割だから35000円(月額)
(単身で年間の所得が160万円以上の方、年金収入280万円以上の方は自己負担が2割になります。)
率直に
サービス足りますか?
意思疎通できない寝たきりの老人の介護は
食事だけではないですよね。
日中の介護はどうするの?
お風呂は週一回でいいの?
だから、お金のある人はオプションで介護をプラスしたり
老人ホームに入居してもらって面倒を見てもらう。
しかし、お金のない場合は?
サービスに頼らず、身内でやるとしたら
仕事と両立できますか?
介護のために離職せざるを得ず、生活が困窮し
精神的にも追いつめられて
心中という道を選んでしまうのもわからなくもありません。
中山間地域の高齢化は深刻です。
一人暮らしのご老人は多くいます。
しかしご近所に支えれられているご老人と
そうでない方といらっしゃる。
その違いはなんだろうか?
家族や地域でお年寄りを守ることができたら
国なんて頼らなくたって暮らせるのではないだろうか?
Emilyが静岡に来てすぐ
「こんにちは」とお散歩中のおばあちゃんに声をかけられました。
人が少なくなっている集落に都から人が来たという噂は既に集落中に広まっていました。加えて地域おこし協力隊として着任したことは新聞にも2紙取り上げられ、ちょっとしたときの人でした。
おばあちゃんはご主人を亡くされ一人暮らし。
「さみしいから遊びに来て」とも言われました。
お夕飯を食べに、テレビを見に、お土産を渡しに。。。
時々おばあちゃん宅を行くようになりました。
一人暮らしのお年寄りとわかればたまに顔を出さないとと思ったからです。
しかし、驚いたことに、私みたいな人がたくさんいる。
おばあちゃん家に来ることはなくても安否確認の電話がしょっちゅう鳴っている。
私より一日の電話の量多い(ー_ー)!!
そりゃそうだ・・・
お料理が上手なおばあちゃんは
共働きで忙しい主婦に向けて、私のように独身に向けて
ご飯作るの大変でしょうとしょっちゅうご飯を作ってくれました。
疲れた体にとてもありがたかったです。
「自分は集落に厄介になっているからできることは恩返ししないと」と
思っていていつも何かできることをしています。
そりゃ、誰もおばあちゃんを気に掛けるわな。。。
一方、お仕事で福祉センターを訪れたとき
「友達になってください」
と一人のおばあちゃんから言われました。
衝撃的でした。
福祉センターに行った理由は希望するお年寄りが週1回集まり
簡単な学習、体操、工作などをするための集まりのお手伝いをるためです。
そのおばあちゃんは私と同じ集落で毎日通る道沿いにお住まいです。
でも初対面。
日中出歩くこともありますが、集落を回ったり、ランニングしたりしていたので
比較的集落に顔を出していたのですが。
ましてやメディアにもとりあげられたし。
ひきこもっていたのかしら?
私の倍以上生きてきて、長年集落にいて
なんで友達がいないの?
もちろん、理由は多々あると思います。
ご家族や知り合いが亡くなられたり、遠方にいたりして会えないなど。
歩きたくない?
でもお年寄りだけに限らず
出会いを増やしていくのは
やはり自分から動かないとだめだと思うのです。
与えられる人ではなく
与える人になりなさい。
私の瞑想のマスターは何回も言います。
上のおばあちゃんを見てもわかると思いますが、その通りだな。
でも、Emilyは過度の人見知り。
与えたくても恥ずかしい。
そこで提案したいのが「ひとりあいさつ運動」
とりあえず、知らない人でも近所ですれ違う人には挨拶をする。
「おはようございます」「こんにちは」
最初はしかとされることもありましたが、
だんだんと挨拶を返してくれるようになったり
ちょっとした会話をしたりできるようになったり。
これは営業時代に始めたもので
自分がやって良かったもの
また、先輩協力隊がやっていて
とてもいい取り組みだと思い書いてみました。
田舎は世間が狭く
町内に親戚がうじゃうじゃいたり
何世代も同じ土地にいて、町内の人皆知り合いというところは多いです。
そこに地方から人が来れば「見かけない顔だな、誰だ?」になる。
誰だ?が当たり前の都会とは違って
誰だ?は本当に頭の中で巡るのです。
与える人になりなさい。
まずは、自分から声かけしてみることが
大事だと思います。
人付き合い大変なこともあるけど
大切なこと。
すぐにでもできること
実践してみてください。